映画・ドラマ

ユンセリの国からジョンヒョクの国を眺めて思ったこと

こんばんは、宅建士Mariです。
昨年2月よりネットフリックスで独占配信開始し、今年も何かと話題の韓国ドラマ「愛の不時着」

韓国tvN「愛の不時着」番宣ポスター

このドラマでヒョンビンさんが演じるリ・ジョンヒョクは北朝鮮の将校。
そしてソン・イェジンさんが演じるヒロインは韓国有数の財閥令嬢でもあり大手ファッション・コスメ企業CEO ユン・セリ。

ドラマは北朝鮮・韓国・スイスと3パートを舞台にして構成されていて、中でもベールに包まれた国 北朝鮮。

昨晩、クラウドの写真を整理していて一昨年、韓国出張時にユンセリの住む韓国からリ・ジョンヒョクの住む土地を
臨んだ際の写真が出てきたので今回は私が国境地帯から臨んだ北についての感想とドラマでリンクしていると感じた部分について
このドラマがお好きな方と共有できたらと思いまとめてみることにしました。

なぜ国境を臨もうと思ったのか?

少し余談にはなりますが私が国境を臨もうと思った理由は以下です。

  • 長いこと韓国語を仕事で使ったりしていた時期もあったのに恥ずかしながら朝鮮戦争については社会科で学ぶ
    一般常識レベルのみで深く考えたことがなかったことに気付いたから。
  • 韓国人が基礎として学んできた社会的な知識・政治的な知識があると会話をしていても
    「このような思考や発言になぜ相手は至ったのか」という部分につき解釈がしやすくなり
    不要な摩擦も生まれづらくなることを経験から学び、韓国の人たちが基礎として持つ知識を習得するために
    訪れることは自分にとって更にプラスになると感じたから。
  • 北と南の双方が抱える離散家族問題等についても知識としてしっかり持っておきたかったから。

そんな理由からソウルから車で1時間ほどの北朝鮮を臨むポイントとしても知られる烏頭山統一展望台へ行きました。

※烏頭山展望台についての詳しい情報はこちらをご覧ください。
 公共交通機関で行くには少し骨が折れる場所にあるので世界が落ち着き行かれる場合はタクシーチャーター等が
 便利だと思います。今は簡単に出入国できないのでアクセスについては今回割愛します。

この烏頭山統一展望台は漢江とイムジン河の合流地点にあり、烏頭山統一展望台から北までの距離は約2キロほど。
冬場に河川が凍結するとその距離は400mほどにまで縮まるような場所です。

それではユンセリが住む国からリ・ジョンヒョクが住む国を眺めてみましょう。

川の向こうは北朝鮮。宣伝村だとされている北側の村の白い建物がちらほら見えます。

更に近づいてみてみると「愛の不時着」の舎宅村でもみかけた思想塔のようなものも
確認できました。
2階建ての共同住宅が目立つエリア

村は2階建ての共同住宅が目立つエリアと公共施設(村の雑穀施設・平屋の小学校)などがあるエリアと分かれており、
訪れた時期は11月初旬・晴天日だったのですが雑穀施設へ人民服を着て歩いて向かう北朝鮮の人たちの姿も見えました。

また思想塔の下方にある平屋は小学校。となりのトトロでさつきが通っているような雰囲気の建物でした。

またドラマ「愛の不時着」では舎宅村で一番偉い大佐の奥様ヨンエさんのセンパ(誕生日パーティー)に参加したセリを
待ち構えるようにしてジョンヒョクが砂利道を自転車で何度も行き来するシーンや最終話でも自転車のハンドルを
ゆらゆらさせながら乗っているジョンヒョクのシーンがありますがこの北朝鮮の国境近くの村もまだ道路舗装がなされておらず
展望台滞在中、自転車は見かけましたが車は全く走行している様子はもちろん、車自体も見かけない状態。

一方、川を挟んで私がいる展望台の下は日本と変わらず高速道路に車がビュンビュンと走行している状況。

元々は一つの国でこちら側と対岸とではそう変わらぬ生活をしていたはずなのに分断され、現在は川を隔てて
生活様式が数十年も異なってしまっている状況を目の当たりにし強い衝撃を受けました。

また併せて対岸の人々はこちら側の景色をどう捉えているんだろうかとも考えたりもしました。

ドラマでもセリがジョンヒョクの家に転がり込み肉を食べたいとリクエストし、ジョンヒョクが練炭と七輪で
肉を焼きはじめる姿を見たウンドンが「故郷では落ち葉を使って火を起こす」というような話をし
それに対してジョンヒョクが「同士の村もそのうち近代化の波が来るだろう」というようなことを話しているのを
セリが鼻で笑いながら独り言で「ガスは近未来ね」なんて言っていますが川の向こうはこの会話が成立していても
全くおかしくもない世界が広がっています。

韓国tvN愛の不時着公式サイトキャプチャー

また共同住宅が目立つエリアでは一部の家屋で屋根の瓦が剥がれている様子も見受けられ
屋根がそんな状態でも洗濯物が干されている家があったり。

そしてセリとジョンヒョク、今は恋愛すらも許されない敵対国家の国民同士。
しかしながら元々、ご先祖様たちは同じ国家の同じ国民。

展望台内では離散家族問題についての展示(韓国語での資料)もあり、じっくり閲覧し、
気軽に南北を往来できていた時期、いつものように朝仕事でケソンから南側に向かい商売をしていたら
突然北と南の衝突発生。

それにより突如往来が一切認められなくなり国家分断してしまい双方に行き来した人たちは朝、出てきた家へ帰れず、
家族とも会えなくなってしまったような人が多く存在したと知り、当事者となった人とそのご家族の気持ちは
察するに余りあり、絶望と苦しみを伴ったことを思うとドラマ「愛の不時着」で韓国側がジョンヒョク達を
北へ引き渡す条件として離散家族の再会を挙げるのも当然のことだなとドラマを見ながら感じていました。

ここまで御覧頂きましてありがとうございますした。

もしご興味を持たれた方は国境を海で隔てている日本では実感することがない独特の緊張感・朝鮮半島の深い部分が
いろいろとリアルに感じられる場所だと思いますので臨津閣・自由の橋・自由の橋の横にある民間人統制区域外の
戦跡である爆破鉄路の鉄橋残骸等と併せて新型コロナが全世界的に落ち着いてきた際、ソウル観光時にでも訪れてみてください。